【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





そう言ったときの縁さんは、相変わらず
綺麗な微笑みだったのに、その瞳はとて
つもなく冷たくて。



後退りしたい気持ちを必死で押さえ込む




「そ、う……だけど」


いつかは気付かれるとは思っていたけど
、まさか翌日に来られるとは。



ちょっと予想外だったな……。



「ふーん…。秋も以外と薄情なのね。ま
だ一年しか経ってないのに、次のパート
ナー、なんて」



その一年が何を意味するのか、私は分か
っていた。



「それともただの、お飾りかな?」



ニコッと笑って、そう言った縁さん。



「……どういう意味ですか」


「そのままの意味よ。所詮”居るだけ”な
お飾りパートナーなんじゃないって、言
ってるの。だって彼は今でも───」



「美里、遅れるからもう行くよ」