【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





「陸人くんは、私の幼なじみで……ずっ
と好きで、やっと付き合えたと思ったの
に……どうしてリコールなんてしたのよ
!」



縁の大きな瞳に、負けないくらい大きな
涙が浮かぶ。



……俺が縁を壊した。

俺が縁を傷付けて、悪魔にしたんだ。



「だからね、秋は私を好きみたいだった
から、それに便乗して、あんたに復讐し
てやろうと思ったのよ!」



縁は、その口元を意地悪く歪める。



「どうだった?迫真の演技だったでしょ
。騙された?私と両想いだって思った?」



クスクスと笑いながらそういう縁。


ああ、思ったよ。


縁とやっと通じ会えたと思った。



……痛いくらい、純粋に信じてたよ。



「……満足か?」