【完】狼ご主人様と子羊ちゃん





はは、と渇いたように笑う辻宮。


だってこれが本音だもん。お互い、第一
印象は最悪だった。



なのに何故か私はこいつに気に入られて
、なんか付き人になっちゃって。



……あんた、私が嫌いなんじゃないの?



辻宮があの日とった酷い態度にもきっと
訳があるに決まってる。



きっととてもつまらない生活をしてるに
違いない。



この人、寂しい人なんだろうなって。そ
う、思った。きっと窮屈で退屈な生活な
んだろうなって。



私には、わからない。



私はお金持ちでも何でもないし、普通の
庶民だったから、お金持ちにはそれなり
の苦労があるだろうけど。



だけどその辛さを理解しろ、と言われる
のは困る。