権力もあって、イケメンって相当恵まれてるな。 「まあ未だに、彼のハートを掴みとった人は居ないんだけどね?」 ふーんと返事をしながら、どうしても彼から目をはなせない。 きっとあれくらいになれば、理想も高いんだろうな……。 「ちょ、美里まさか辻宮様を狙ってるの?」 瑠璃にそう言われて、ハッと我に返った。 「え!?」 「あんな高嶺の花、無理に決まってるでしょ!やめなさい!」