涙目になりながら、キッと辻宮を睨み付 ける。 何が悲しくて、自分の事を『お見苦しい 』だなんて言わないといけない訳!? ていうかコイツ、なんでこんなに私に突 っかかってくんの!?私が嫌いなの? いや、好かれては無いだろうけど! でもだったらどうして。どうして、私を パートナーになんか……。 「ご主人様―――……」 ―――ピンポンパンポン♪ 頭の中にモワモワと巣くうモヤモヤを消 し去りたくて、いっそ本人に訊いてしま おうと顔を上げたら、タイミング悪く放 送をつげるチャイムが鳴った。