【完】狼ご主人様と子羊ちゃん






私の頭を駆け巡るのは、怖い、おぞまし
いという単語達。



コイツが言うこともやることも、全部シ
ャレにならないから困る。



辻宮はそんな私を、不服そうに見下ろし
た。



「逆に必死になって謝られると、イラッ
とするんだけど?」



「そ、そんなこと言われましても……」



ここは取り敢えず、適当に笑っておけ。
とヘラヘラ笑ってたら、辻宮が顔をしか
めた。




「その笑い方、止めろ。気持ち悪い」



はあぁぁ!?

気持ち悪いって!!言うこと欠いて気持
ち悪いってどうなの!?



仮にも私、女の子何ですけど!



「……そりゃ、お見苦しいものをお見せ
してごめんなさいねぇ!!」