そう訊くと、繭が首を傾げた。



「何よそれ。毎日決まったフルコースがでてくるのよ?」



「ふ、フルコース!!?」



自分には縁が無いだろうと思っていた単語が飛び出てきて、思わずのけ反る。



金持ち学園の考えることは、よくわからないよ。



そして、お父さんやお母さんは、こんな所に私を通わせる程のお金をどうしてるのか、と心配になってしまった。



料理を待っている間、その事を瑠璃と繭に話すと、笑われた。



「ど、どうして笑うのっ!」