俺が知る女の中で、きっと一番に可愛い
から。



そのままで、居て。



汚れを知らずに、ただひたむきに俺だけ
をその瞳に映してれば良いんだよ。



俺だけに、溺れてれば。



この腐った社会で、上手く立ち回る術な
んて覚えなくていい。



ただ、ぶつかっていけ。



それをサポートしてやるから。俺が、お
前を守ってやるから―――……。



「―――辻宮様、いかがですか?」



不意にそんな声が聞こえてきて、俺はハ
ッとした。



どうやら髪のセットが終わったらしい。