その無言の威圧が息苦しくて、俯く。 やれってことなのね……。 はあ、と心の中でため息をつき、それで もキスよりはマシだと思い、バッと顔を あげる。 「―――やるわよ、グランプリ!」 そう言うと、辻宮はクシャッと私の頭を 撫でてきた。 「それでこそ、俺の女だ」 ―――あんたの女じゃないけどね! でも仕方ない。 こうなったら―――絶対。 グランプリとってやる!!