「美里ぉ~っ!!元気でね~!」 「美里の事、忘れないからね!!」 親友達が、涙で顔をくしゃくしゃにしながら、そう抱きついてくる。 私、柊美里は、お父さんの仕事の都合で、東京に引っ越さなくてはいけなくなってしまった。 そんな私を、皆が見送ってくれていて。 私まで、つられて泣きそうになってしまう。 「うん!私も忘れないよ!メールするし!」