私の身と心は醜く穢れてしまっている。




もしかしたらそれは、育った環境のせいかもしれない。




………でも結局は、私自身の弱さがそうさせたのだ。











だから私は羨ましかったのかもしれない。




真っ白でまだ穢れた世界を知らないたっくんのことが………





何にも染まってない真っ白なキャンパスに近い。






すごく綺麗でこんな私が触れてはいけないと分かっていても愛しかった。




少しの間、私はその横顔を見ていた。







たっくんは私が見ているのに気がつき、こちらを見て微笑んだ。



たっくんの横に並ぶ。





そして私もたっくんと一緒に月を見上げた 。



とても幸せな時間だった。









それから少し場所を移動して朝が来るのを待っていた。