この空間では1人になれる。 でも、この空間には人の気配がある。 私以外の人間はいないはずなのに気配だけがある。 それは、とても落ち着くものだけど同時にとても怖いものだと思った。 わたし以外の人間がいるという安心感と、誰がいるのか分からないという不安で、私の心は押しつぶされそうになるのだ。 この空間のことは大体目が覚めたら忘れてしまう。 悪夢の方がどうしても心に残ってしまうのだろう。 夢の中でもそんなことを考えながら時間を潰していたのだった。