【俺の事本当に好きなの?】



携帯を開けた瞬間に思わず漏れるため息。


うざい…

ダメだ。
そろそろ限界。



【うざい、別れよ】


携帯でカチカチとメールを打ち、送信完了の文字を確認して携帯を閉じる。


「絢菜、顔恐い!」


携帯を乱暴に鞄に放り込むと、隣の席の弥生が苦笑いでいう。

「あーだってうざくて。」



頬杖をついて、窓の景色に目をやりながらそう呟く


「え、何?例の彼氏?」



「んーもう元カレ?」



私がちょっと笑いながらいうと弥生は目を丸くした。


「は?いつ別れたのアンタ」



「今さっきー。」



弥生はまたかって顔して


「はえーよ」


って私の頭を軽く叩いた。