お母さんはいつまでたってもあたしを子供扱いする。 …まああたしが、危なっかしい性格だからかもしれないけどね…。 「わかったよお母さん、ありがと。いってきます」 そう言って、外に出た。 駅のほうに歩いて行かなきゃならないのに、間違って中学校の方向に歩きそうになった…危ない危ない。 無事駅に着いて、電車に乗った。 駅に止まるたび、同じ制服の子がちらほら乗ってきた。 みんな緊張しているのか、姿勢がどことなく堅い。