―――・・・
ん・・・???
痛い・・・あたし・・・?
そうだ、黒スーツに誘拐されて・・・
ばっと飛び起きると、そこは生活感の無い綺麗なリビングルームらしき所
やっぱりあたし・・・誘拐されてる?!
あ。
後ろ手が紐で縛られてる
さて、どうしたものか
てか、よく見たら豪邸じゃね?
馬鹿でかい窓から見る景色はものすごくて・・・
でも、まずはお母さんに連絡しなきゃ・・・
あ、手使えなかったんだっけ?・・・うむむ
ガタンッ
「っ!!」
後ろから聞こえた物音
だ、誰かいる・・・?!
「あ。」
「あ。」
忘れがたい憎き顔面
目が合って、お互い間抜けに「あっ」とか・・・
ふざけてんのか!!
「お前がやったのか!!!
里田論!!!!!!」
「相変わらず口悪い・・・。
雨宮詩姫。」
な、なんであたしの名前・・・?!
「お前どーゆーつもりだっ!!
ヤクザみたいな奴らに連れてこられたんだぞ!!」
「ヤクザみたい・・・じゃなくて。
一応俺組の若頭なんだけども。」
・・・はい?
「お前何?妄想癖なの?厨二なの?馬鹿なの?死ぬの?!」
よりによって今日の今日に復讐してくるとは・・・
しかし、あたしの罵倒なんか気にせず、里田はゆっくり近づいてきた。
「それじゃあ。
今日の膝蹴りのお返し・・・させてもらおっかな。」
制服姿の里田の手には、鋭いナイフ。
人の話を聞け!!!!!!
ってゆーか・・・危なくない?
あたしの命・・!!
「せ、セメント漬けで東京湾に流すのだけは止めろぉ!!」
「・・・は?」
里田は不思議そうな顔をした。
「俺、そんな鬼畜じゃないし。
一晩愉しませてくれるだけで許してあげるつもりだったんだけど。」
「へ?」
一晩・・・
一晩って・・・は?!

