あんなにテンションが高くて、
たまに『馬鹿じゃないか』と思ったとしても、親が居なくなる人生なんて寂しい。
セナやクラスの友達が居なくなったら…私は誰に話を聞いてもらえばいい?どうやって笑う?
自分でアホな事して笑うなんて無理だ。
自分に興味の無い知識も入ってこない。誰も何も教えてくれない。
居なくなったら、そこの部分が無になるんだ。
それって凄く怖い。
「愛歌~?どうしたの?ぼーっとして…」
いつの間にか授業を受けて、いつの間にか終わっていたらしい。
皆が居なくなる事を考えたら、目の前が暗くなった。
何だろう…この落ち着かない気持ちは……
目の前のセナを見れば、セナはニコッと笑った。
そんな事が嬉しくて…形を実感したくて…
私は椅子に座ったまま手を伸ばして、セナの首に抱きついた。

