私は、極普通の家庭に生まれ育った極普通の高校2年女子だ。


父も極普通のサラリーマンで、母も極普通の4時間パートの主婦。



そんな極普通の家庭で『お見合いさせる』なんて言葉、今現代で出る事すらまず無い。






「あのね、母さんと優子…あ、牧野さん家の奥さんね、昔から『自分たちの子どもを結婚させたいね』って話してたの。
そしたら、赤ちゃんを産んだのも同じ年・お互い性別の違う子を産んだって事で、『これは結婚させなきゃ』って盛り上がってね」





………………自分を産んでくれた親だが言おう………



こいつら馬鹿か!!








母親同士の口約束から始まり、それがいつの間にか私の成長に連れて大きくなり、
『お見合い』と言う形で実現するらしい。