…………………あれ…?
私は不機嫌丸出しの葉月君を見て、予想外の展開に唖然とする。
何故そんな面倒臭い事を言い出すのだろうか……
これでは親を煽るだけだ。
葉月君だってこの親たちに育てられて生きてきたのだから、そのくらいわかるはずだ。
しかも、こちらをジッと睨んでいる。
何か私に怒っているのだろうか?
しかし私は正論しか言っていないし、彼が機嫌悪くする事も一切ないのだが……
葉月君の態度と言葉の意味が分からなく、
『何でそんな事言うんだ。今からでも訂正しろ』という気持ちで、葉月君を睨み返す。
しかしながら、その想いは通じず、
「俺は愛歌と結婚する気あるけど?」
と、再度親の意見に同意した。

