私は拳を握り締めて
涙を我慢していた。



ブオンブオン…


バイクの音がする。
私は音のする方を見た。



莉菜『蓮…』



“赤梟”だった。




蓮『莉菜、大丈夫か?』


那智は華のとこにいる。