愛しの黒ライオン




自販機にタスポをかざしセブンスターを2個買っていた。


「牡丹帰るぞ」


ちょとだけ、やるせない気持ちで立っていると獅子さんは、私の腕を引っ張り帰ろうとする。


「は、離してください子供じゃないです」


くっと引っ張られている腕の力が強くなり歩こうとしたら


「足ひねったみたい」そう言って沙耶さんが左足の踵辺りを掴み痛そうな顔をした。


「獅子さん、痛いの見てくれる?」


獅子さんは、引っ張っていた私の腕を離し「沙耶、俺の肩に手を乗せろ」そう言って沙耶さんの左足を持ち確かめる。


なんで、このタイミング?


それに獅子さんの肩に手を乗せ勝ち誇った顔は、嫌味にしか見えない。


「痛いの...」
「捻ったようには見えないな」