愛しの黒ライオン



傍にいるから言葉がみつからないんだと思う。


「牡丹退いてみろ」


膝を落とし私の背丈の高さに獅子さんは合わせ「お前は、せっかちだな」そう言って、頭をポンと叩き自販機の下に手を入れた。


私も、そのまま自販機の下に手をいれ一緒に100円玉を探す。


何だろう、同じ体勢をしているだけなのにドキドキして上手く息が吸えない。


チラっと獅子さんの横顔を見つめる...

獅子さんてマツ毛長いんだ...良く見ると下唇の右側にほくろがある。