「あ、あの...」 「雨の中...ずっと立ってる気か?」 「べ、別に何も無いです...」 持っていた、獅子さんの服をパっと手から離す。 「牡丹、又明日な」 獅子さんは、口の端を持ち上げ私に背を向けると手を振って帰って行った――...。 雨が振る中、獅子さんは次の日も傘を差し来ていた。 その日は、朝からソワソワしながら、いつもより早く起きると部屋でずっと外を眺めていた。