紅蓮の星屑


――そして、時は戻る。



ギリギリと金属の擦れ合う音を鳴らし、お互いの顔を睨み合う。


力の押し合いに痺れを切らした二人の戦士は、一度体勢を立て直す為に、甲高い金属音を鳴らして距離を置いた。


「チッ、しぶとい奴だ。しかも……。」


バーダーは戦闘中ではあるが、静かに大剣の刃に視線を移す。


これまで、どんなに酷使しようと刃が欠ける事などなかった大剣に、少しずつ亀裂が入っていた。


「ゼーターよ……。貴様がどう言う経緯で手にいれたか知らぬが、神の武器と言う事は認めてやる。」


それを聞いたゼーターも自分の大剣に目をやり、亀裂を確認した。


「どうやら伝説の大剣と言うのは本当のようだな……。しかし、この世界から争いを無くす事こそ我が使命ッ! それが例え世界を救った勇者の遺物であろうと、私の信念を曲げる事は無いッ!!」


「フッ、まるで貴様が世界を救う勇者のような物言いだな……。だが、俺にも譲れぬ理由がある!!」


睨み合う二人は、同時に吠える。


「「行くぞッ!!!」」


再び両者は、大地を蹴り上げ、急接近して行った。