「おお!? 見たか大臣!? やはり、わしの目に狂いはなかったぞ! ナーラもわしの言った通りであったろう? ホッホッホッ。」
「えぇ、お父様! 私も少しあの方に興味が出てきました。先程のお父様への蛮行は水に流しますわ!」
ナーラ姫も含め、その場にいた誰もが、仮の二つ名であった称号から本物の勇者に近づいたバーダーを誉め称えた。
「バーダーよ。もう充分じゃ、剣を収めるがよい。もうそれは大剣に選ばれたお主の剣である。」
王はバーダーをジッと見据え、言葉を続ける。
「グナン国にある白き大剣、差し詰め『ゴッドブレーカー』とでも呼ぶが……。出て来たばかりの武器なんぞに負けるでないぞ! 大臣もよいな?」
フェオール王にそう言われると大臣は頷き、バーダーは剣をゆっくりと収めた。
そして、片膝をつき礼を述べる。
「誠に有り難き幸せ……。伝説の勇者が奮ったとされる、この大剣に恥じぬよう努めて参ります。」
「うむ! 勇者とは勇気ある者と書く! 今後の活躍に期待しておるぞ!」
その後これをきっかけに、慣れない冗談や手紙のやり取りなどを繰り返し、頻繁にナーラ姫との親交が深まって行った。
そして、ついに姫はバーダーを認め、互いに愛を語り合う仲にまで発展して行ったのである。
――しかし。
