皆が期待の眼差しで見る中、現れた刃は……ただの黒い大剣であった。
全員、目を飛び出しながら驚く。
慌てるフェオール王は、直ぐに口を開いた。
「バーダーよっ!? このままでは……わしの目が皆にふしあなだと思われてしまうっ! なんとかするのじゃぁっ!! がんばれーーーー!!!」
頑張って何とか出来るのかとバーダーは思うが、急かされると慌てて頑張ってみる。
「いやっ!? ちょっ、ちょっとお待ち下さい! ただ今光って来ると思われるので……フンっ!!!」
ダメだと言われたバーダーの黒いオーラを大剣に這わせようと試みるが、全て吸収されてしまう。
「ぬおおぉぉぉ……。」
宮殿が震える程のオーラを放つが、一向に大剣が光る気配がない。
「ぬっ……ぬ゙おおぉぉぉぉーーーーーーっ!!!」
更にバーダーは、額に血管を浮かせて大剣に力を込める。
全力で力を放出させると、宮殿は地鳴りを上げ、参列していた人々は足元を浮かせて騒ぎ立て始めた。
「もっ……もうよいっ! 宮殿が壊れてしまうわいっ!!」
