「バーダーよ。わしの目に狂いが無ければ、その大剣が黒い光を放つであろう……。」
王はバーダーに向けて重々しい声で語り掛ける。
「しかし、オーラを這わせても無駄じゃから気を付けてくれよ? 何故か、這わせようとしても吸い取られるのじゃ……。それに、お主は黒いオーラを放つし、ずるはよくないからのぉ。ホッホッホッ。」
言われて頷くバーダーは「失礼。」と緊張した面持ちでスッと立ち上がった。
持って来られた目の前にある大剣を受け取り、柄に手を掛ける。
バーダーの仕草にナーラ姫も緊張した様子で、その光景を見ている。
――世紀の瞬間である。
フェオール王を始め、同席した者全てが、前のめりになり注目する。
「さぁ、バーダーよ!! 引き抜くのじゃッ!!!」
王の掛け声により、ゆっくりと鞘から黒の大剣が現れ始めた。
