桜蝶&蒼龍 【3】

みたら、みっつーだった。


充「創…ありがとうな…」


みっつーが悲しそうに笑った。


でも、とてもきれいだった…


充「確かに、創の言う通り。あの事件の事は言えない。咲も…俺も…皆も…あの事件は、裏切りから来たものだ。普通に話せる用な内容じゃない。でも、これは言っとく。あの事件は…とても、残酷で…切なくて…悲しい…咲を地獄…いや。闇に落とした事件だからな…咲が目を覚ましても…あの事件の事は絶対に聞くな!今まで、笑ってた咲の笑顔を失うわけにはいかない。もし、聞いて咲の笑顔を…奪ったら…桜蝶が許すわけないだろう。そして、蒼龍に攻めに来るぞ?蒼龍と桜蝶の強さの違いは、大きい。それでも、いいなら聞けばいい。多分…答えては、くれないだろう…」


みっつーは、悲しそうに…


苦しそうに話していた。


僕は、見ていられなかった…


しばらく、沈黙が続いた。


それを俊が破った。


俊「わかりました。聞きません。俺らは、桜蝶と戦う気はありませんので」

充「クスッ ありがとう。いつか、創に聞くといい。創、あの戦争が終わってから言ってあげてくれ…」

創「みっつー…わかった。さてと、僕らは失礼するね?」

充「おぅ。また、来いよな」

俊「はい!」


僕らは、みっつーの病室を出た。


出るとき…


みっつーが「咲…必ず、闇から救うからな…」って言っていた気がした。