桜蝶&蒼龍 【3】

相手が相手だし、まぁ。大丈夫だろう。


「ふっ。とうとう、本気出すか…」

『?』


何言ってるんだ?


こいつ…


バカだろう…


本気出してないし。


まだ、50%しか出してないし。


これで本気出してるなんて、思うなんてバカじゃないの?


とにかく、殺るか。


『よそ見してたら、ダメだよ?』


ーーバキッ


俺は、酒井朗がよそ見している間に殴った。


「ゲホッ ゲホッゲホッ」

『まだ、殺るか?』

「ゲホッ…辞めとくわ…」

『あっさりしてるな』

「あぁ…」


まぁ。なんとか、勝ったみたいだし。


『あ。そういえば…桜蝶の下っ端を襲ったのは誰だ?』

「あ?下っ端だよ」


下っ端か…


『誰が命令した?』

「俺じゃねぇよ。あいつだ」


酒井朗が滝井龍を指差した。


ふーん。あいつね…