桜蝶&蒼龍 【3】

でも、これが現実。


だから、嫌でも受け入れないとダメ。


仕方ない。


「咲ねぇ…僕…」

『何?』

「えっと…」

『早くいって』


私、ウジウジしてるの嫌いなの。


「あのさ…もしかして、蘭龍もくる?」

『もちろん』


私が答えたら、その瞬間創が落ち込んだ。


何を落ち込んでるの?


『創?』

「ぷぅ…蘭龍も来るって事は…軼って奴も来る?」


軼?蘭龍だから、当たり前じゃないの?


『そうだけど?』

「えー。軼って奴、咲ねぇにくっつくから嫌…」


キュン


可愛い//△//


なんで、こんなに可愛いの?


『かわいすぎ!!ギュー』


私は、創に抱きついた。


その時。


ーーガラッ


本当にタイミング悪い…


皆が入って来ちゃった。


全員「何やってるんだー!?」


何やってるって?


『創を抱き締めてる?』

椎「そういう事じゃないよー!」

偲「なんで、抱き締めてるんや!?」


あれ?さっき、理由言ったはずだけど?


聞いてなかったのかな?


『だって、可愛かったもん』

全員「でも、ダメ!!」


なっ…!!


ひどーい!!


『弟を抱き締めて何が悪いの!?』

全員「はぁ…」


何よ…


ため息をついて…


酷すぎ…