皆が出て行った。


『創、ちょっと後ろ向いてて?』

「わかったー!」


創が後ろを向いた。


だから、ダッシュで着替えた。


『終わったよ』

「早いね」

『まぁね』


早くしたもん。


創、遅かったらうるさいからね…


「咲ねぇ…」

『何?』


険しい顔をして…?


何かあるの?


「あのね…僕達蒼龍、襲われてるでしょう?」

『うん。そうだね』

「実は…蒼龍の下っ端がこの頃…夜に出掛けるの…で、聞いたら…手紙をもらって…」

『へぇ』


手紙ね…


どうやって渡してるの?


そこが気になる…


「他人事みたいな返事だね…」

『全然。でも、不思議ね…』

「何が?」

『どうやって下っ端に手紙を渡すの?』

「さぁ?」


って事は…


『裏切り者…』

「え?そんなの蒼龍には、いないよ?」


創は、全然気づいてないのね…


『桜蝶にも裏切り者がいるの…』

「え…?」

『だから、蒼龍にも裏切り者はいると思うよ』

「そんな…」

『私、前見たの。1人だけ…鬼神の下っ端に似てるやつがいた。だから、ハッキングしたらまさかのビンゴ』

「そっか…」


創…


そうとう、ショックみたいね…


私もショックだった。