桜蝶&蒼龍 【3】

玲「酷い…」


ピキッ


僕の中で何かがキレました。


戒「酷い?お前らの方が酷いだろうが。本当に族には、ふさわしくない奴等だな。こんな奴らがいたら、この族…つぶれるぞ?」

僕は、キレたら言葉が悪くなります。


パチパチ


ん?誰ですか?


?「戒だっけ?気に入ったぞ」


ん?あれは…


桜蝶の副総長…


充「アハハ。お前、面白いな!」

戒「それは、どうも…」


あんまり、嬉しくないですけど…


充「確かに。お前らには、辞めてもらおうか」

玲「!?充まで、なんで!?」

充「総長を侮辱するやつは、ここにはいらない。結城が総長でいい?バカか?ここの総長は、あいつだけだ」

玲「ごめん…冗談のつもりで言ったんだけど…」

椎「本気にしちゃったみたいで…」

戒「悪ふざけしすぎです…」


はぁ。冗談なのは、わかってました。


でも、悪ふざけしすぎです。


結城「とにかく、充意外出掛けてこい」

玲「へーい」


玲達が出ていきました。


結城「で、なんの話だ?」

戒「同盟を組んでくれませんか?」

結城「わかった。充、いいよな?」

充「んー?いいぞー」


僕は、充さんを見ました…


雑誌を読んでます…


呑気ですね…


結城「で、本題は?」

戒「咲ちゃんに会わせてください」

結城「理由は?」

戒「今、蘭龍は咲ちゃんが来なくて…。気まずい空気になってます…。しかも、皆戦う気が失せてます…。それほど、咲ちゃんの存在が大きいって事です」

結城「わかった。いいよな?充」


あの…


充さんも話を聞いた方がいいのでは?


結城が何回も充さんに聞いてますから…


充「結城。お前が決めろ。お前が相談されてるんだからなー」


これって相談なのですか?


結城「わかった。いいぞ。でも、咲の正体を知っても友達でいれるか?」

戒「はい。咲ちゃんが桜蝶の総長でも大丈夫です」

結城「!?気づいたのか?」

戒「はい。なんとなく…」

結城「そうか…でも、咲は総長を辞めた」

戒「そうみたいですね…。でも、戻すつもりですよね?」

結城「ハハッ。戒には、お見通しか…。そうだ。絶対にな」


結城の目が真剣です。


それほど、咲ちゃんが大切なんですね…


充「んー。戒だっけ?」

戒「はい」

充「手伝ってほしいことがある」

戒「どういう意味ですか?」

充「咲に会うには、条件を出す。いいか?」

条件?


なんでしょうか?


戒「はい」

充「今、俺らは何者かに襲われてる。誰かは、わかってる。でも、どこにいるのかがわからない。だから、蘭龍の幹部だけで探してほしい」

戒「幹部だけ…?」


なんでですかね?


充「蘭龍もそいつらに狙われたら、困る。だから、幹部以上だ」

戒「わかりました」


充さんは、すごい。


蘭龍の事を考えてくれます。


さすが、世界NO.1の族の副総長。