桜蝶&蒼龍 【3】

結城「だそうだ。玲、行ってこい」

玲「わかったよ。総長様の命令だもんね…」


玲が悲しそうに笑いました。


何ででしょうか…?


結城「総長って言うな。俺は、総長じゃない」

椎「でも、今は総長だよー?」

結城「お前らは、俺が総長でいいのか?あの人は、もういいのか?」

玲「だって…」

椎「うん…」

結城「もういい。お前らには、ガッカリだ。聡は、どう思う?」

聡「…結城でいいと思う…でも、俺はあの人に戻って来てほしい…」

結城「聡がそういってくれてよかった。サンキュー。椎、玲。お前ら…一週間、倉庫に来るな」

玲「え!?なんで!?」

結城「今のお前らに、倉庫に来る必要はない。お前らは、あの人がいらないんだろ?じゃあ、桜蝶を…辞めろ」


………………。


え?結城、なんていいました…?


辞めろ…?


なんでですか?


その前に僕は、“あの人”が気になります。


誰なんでしょうか?


考えてもわかりません…


玲「別に…あの人がいらないって言ってるんじゃないの!!」

椎「そうだよ!結城の方が下っ端に信頼されてるし…」

結城「黙れ!!言い訳は、見苦しいぞ!俺の方が信頼されてる?バカ言うな。あいつの方が俺より信頼されてる!これ以上、あいつを侮辱するなら…本当に出てけ」

玲&椎「………」


はぁ。めんどくさい事になりましたね…


戒「僕が口出しすることじゃないんですけど…」


僕は、やっと部屋に入った。


皆は、驚いてるみたいだ。


結城意外。


玲「蘭龍の副総長!?」

椎「結城の友達って…蘭龍の副総長!?」

戒「僕には、“あの人”が誰かわかりません。でも、言わせてもらいます。あなたたちは、あの人がいるからここにいるでしょう?なのに、なんで侮辱するんですか?僕は、結城に賛成です。あなたたちには、本当にがっかりしました。そんな人は、族にはいりません。結城、こいつらを幹部から降ろしたらどうですか?幹部候補いるんでしょう?」

結城「そうだな…総長と話してそうする」


結城は、本当にわかってくれるから助かります。