桜蝶&蒼龍 【3】

『帰っていいよ?』

充「あ。やっと、戻った」

『やっと戻った?』

充「あー。うん。で、どうする気だ?」


どうするか…


『そいつらが何者か探る。わかったら、手を打つ』

充「わかった」


充が悲しい顔をした。


なんで…?


『充…?どうしたの…?』

充「ごめん…咲…」


何がごめん…?


わかんないよ…


充「その下っ端を襲ってるやつ…俺の…昔の親友かもしれない…」


え…?昔の親友…?


どういう事…?


『なんで、親友が下っ端を襲うんだ?』

充「あいつは、俺を憎んでる」

憎んでる…


なんで?


『理由は、無理に聞かない。でも、お前がそいつを倒せ』

充「あぁ…」


その前に聞きたかったことがあるんだよな…


『なんで、親友だとわかった?』

充「下っ端に特徴を聞いた」


特徴か…


『名前は?』

充「滝井龍だ」

『滝井龍か…』


私は、机の中に隠してたパソコンを取り出した。


充「いつの間…」


充が呆れた顔で見てきた。


さてと、やるか。


私は、パソコンの電源をつけた。


よし。始めるか。


カチャカチャ カチャカチャ


ふぅ。やっと出た。


意外とロックが手強かった。


でも、流石俺。←スイッチ入ってる…


そんなロックも簡単に外した。