携帯のバイブが唸った。


慌ててポケットから引き抜くと、千葉からのメール。


【たかちゃんお疲れ様今日はいい天気だったから、

みんな思いっきり遊んだよ。

 たかちゃんがいないのだけが残念お土産買ったよ!

月曜日に渡すね】



写メ付きで届いた千葉にメールにふっと笑みがこぼれた。


なんだ、楽しくやれたんだ。


送られてきた写真を待受に設定してにんまりする。


そうだった。

俺たちこうやってつながれるんじゃん。


携帯欲しがったわけでもないのにこうやって用意してくれた母さんに、


ぼくはちょっとひどい態度だったかも。



窓の方を向いて立っている母さんに、


「母さん、ごめん。」


バツの悪そうな顔をして誤ると、



「安土さんからのメール?」


「うん。」


「そ?感謝しなくちゃね。」


母さんはクスリと笑った。

なんだか見透かされてるみたいで恥ずかしくなった。

「ちぇ」