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いい天気。

ジェットコースターから降りたあたしは空を見上げた。


今頃たかちゃんは東京かな?


やっぱり一緒にこられたら良かったのに。


あたしも、いいかげんしつこい性格だ。


「また、能勢のこと考えてるの?」


「ええ~っそんなんじゃないよぅっ!」


あははっと笑いながら横ちゃんは、


「のせっちの事ずっと好きだったのは知ってるけど、

 そんなに千葉がのめり込むなんてすっごい意外だなあ。」



「ええ~?何それ。」


「だって、千葉ったら恋バナとか絶対加わらなかったし、


 恋とか、付き合うとか、

 そういうの寧ろバカにしてた感じあったじゃん。」



「そ、そんなことないでしょ?

 馬鹿になんてしてないよ。」


確かに…付き合ったとか、別れたとか、


くだらないって思ってたかも。


自分が、たかちゃんのこと好きなのは、

もっと高いところで好きだって、

そう思ってた。