毎年恒例、どこのクラスでもそうだが、

教室の戻ってきた僕らは、担任も交えてお祭り騒ぎだ。


前代未聞の校長賞。


そのうえ、伴奏賞、指揮者賞を勝ち取ったのだ。


金賞をもらうより、レアな賞をもらうことのほうが、

僕たちにとってすごいことのように感じた。



「伝説作ったんじゃない?」


もう、浮かれまくりだった。


そして、

校長先生から金一封

一万円入っていた。

たかが一万円。されど一万円!


それを何に使うか

目下のぼくたちの話題。