ぼくの部屋にちょこんと座る千葉は、超カワイイ!
永久保存版だろ?
実はいつもの妄想なんじゃないかと思うぐらい。
ヤベ、うれしくてドキドキする
千葉はキョロキョロ部屋を見渡すので、
何か見られちゃいそうでヒヤヒヤだ。
「あんまり見んなって」
「すごいね。部屋にピアノあるんだ?」
「ああ、これ?母親の嫁入り道具なんだアップライト。
リビングにあるグランドが入学祝いで買ったやつ
あっちがまあ俺のかな。
まあ、最近はこっちばっか弾いてるな、
部屋にあるから。」
「すごい環境で弾いてたんだね、
あたしが太刀打ちできるわけなかったはず。」
「ん?」
「ああ、なんでもない。」
「ごめん。今日は弾けないんだ。」
「や、ああ、そう言うんで来たわけじゃないの。
謝らなくちゃなのかと思って。」
「謝るって何を?」



