「もぉったかちゃんずるいんだから!!」


あたしは顔を真っ赤にしてその場に立ち尽くした。



あたしとたかちゃんの2度目の別れは

いとも簡単にあっさりとしたものだった。


それはきっと、

未来のための1ステップに過ぎないものだから。


そう

いつだってあたしたちは道の途中、

ゴールなんて、ずうっと先の話でしょ。


もしかしたらゴールなんてないかもしれない。


それでも、進んでいく。


もう立ち止まらない。


立ち止まることのほうが辛く苦しいことだとあたしは知っているから。