「無理だよ…けど、あたしはまだ、何も頑張ってなかった。

 ごめん。」


「ん?」


「たかちゃんが頑張ってる間、下ばっか見てた。


 きっと、前を見たら

 あたしにもできることがあるよね。」


「うん。頑張ってよ。」


たかちゃんは嬉しそうに笑った。

ああ、あたしはずっとこの笑顔が見たかったんだなあ。



「ずるいなあ」


「ええ??


 あ、ごめん千葉ピザ食べたかった?」



「え?ああっ

 一切れくらい食べたかった!」



「ごめん。朝サンドイッチだけだったから…」



ヤダ、しょんぼりして冗談なのに、


「うそだってば、たかちゃん来る前に軽いの食べたから。」



「ごめん。」


頭を書きながら謝るたかちゃん。


なんか中学の頃と変わんないなあ。



「やっぱり、ずるいよたかちゃん。」


「ええっ??」