「なんかとって食われそう?」


「ええ?」


「腹は減ってるけど、流石に千葉は食わないよ。」


「へ?」


それは何?どう言う意味?

あたしには興味はないとか?

んーーー??


「いや、冗談なんだけど、そんなに考え込まないで?」



「や、もちろんわかってるよ。」


コホン、って軽く咳をすると、

頭かきながら、


「会わなかった時間が長すぎて、

 何から話したらいいかなって悩むな。」


とぼそぼそっとした声で、照れくさそうに言うたかちゃんが可愛くて、

「会いたかった?」

なんて聞いてしまった。


「もちろん。」


「なら、もっと…ううん、無理だったよね。


 あたしから連絡取れないようにしてたから。」



「いや、千葉のうちに直接行ったりすればよかったんだよな。


 あいつに羽鳥に聞けるんだもんな。


 俺も、どこかで、

 千葉がそのうちしびれ切らして連絡してくれるはずって、

 甘えてたんだ。」


たかちゃんを攻める権利はあたしにはないんだったのに、

つい、もっとどうにかならなかったのか、

せめてしまいそうになった。


ほんと、ダメだなあたし。



 「「ごめん!」」


二人で一緒に声を揃えてしまって

顔を見合わせて笑った。