ME(前田さん)のステージ
そでで、拍手や歓声を聞きながら出番を待つ。
ドッドッっと唸る低音と激しいドラムの音が、
出番の合図。
スタッフに押し出されるようにしてステージに飛び出していく。
始まるドラム
かき鳴らすキーボード、
前田さんの曲を伴奏
弾けるようなリズムで、
会場がひとつになった。
そして、
続けて3曲、僕らレディバグだけの演奏を奏でる。
インストロメンタルなのに
さっきと同様、
盛り上がり拍手に包まれる。
このあと、
レディバグが、最初で最後のステージであることを発表して
前田さんと再び一曲やることになっていた。
しかし、ぼくのわがままで、
ステージにはぼくひとり残し、
みな退場してしまった。
サビのフレーズを繰り返し弾く。
そしてマイクで話し始めた。
「今日、僕の大切な人が来ています。
ずっと会えなかった人です。
人を好きななるって難しいです。
僕らはまだ、自分さえわからなくて、
知らないうちに相手を傷つけてしまったりする。
この曲はその人が作りました。
完成してほしいと託されていました
けれど、僕は自分のことが精一杯で、
すっかり忘れていました。
そんな約束さえ忘れて、
自分の毎日に酔い、浮かれていました。
もう戻れないかもしれない僕らを
この曲に繋ぎとめて欲しくて、
必死で、作りました。
僕のわがままを聞いてくれるMEさんと
メンバーと、
そしてみなさんに感謝をしながら
ありったけの気持ちを込めて歌います。
聞いてください。
『会いたい』」
そでで、拍手や歓声を聞きながら出番を待つ。
ドッドッっと唸る低音と激しいドラムの音が、
出番の合図。
スタッフに押し出されるようにしてステージに飛び出していく。
始まるドラム
かき鳴らすキーボード、
前田さんの曲を伴奏
弾けるようなリズムで、
会場がひとつになった。
そして、
続けて3曲、僕らレディバグだけの演奏を奏でる。
インストロメンタルなのに
さっきと同様、
盛り上がり拍手に包まれる。
このあと、
レディバグが、最初で最後のステージであることを発表して
前田さんと再び一曲やることになっていた。
しかし、ぼくのわがままで、
ステージにはぼくひとり残し、
みな退場してしまった。
サビのフレーズを繰り返し弾く。
そしてマイクで話し始めた。
「今日、僕の大切な人が来ています。
ずっと会えなかった人です。
人を好きななるって難しいです。
僕らはまだ、自分さえわからなくて、
知らないうちに相手を傷つけてしまったりする。
この曲はその人が作りました。
完成してほしいと託されていました
けれど、僕は自分のことが精一杯で、
すっかり忘れていました。
そんな約束さえ忘れて、
自分の毎日に酔い、浮かれていました。
もう戻れないかもしれない僕らを
この曲に繋ぎとめて欲しくて、
必死で、作りました。
僕のわがままを聞いてくれるMEさんと
メンバーと、
そしてみなさんに感謝をしながら
ありったけの気持ちを込めて歌います。
聞いてください。
『会いたい』」



