「あ、そうだ。タケ、ほいチケット。」


水分補給しながら、

持ってきたチケットを竹野内に渡す。


「うほっ!やった。

 しかもこれペアチケットじゃん。

 いいのか?」


「まあ、参加者には、これが3枚配られるから。」


「やあ、取れなくって、彼女からブーイング食らっててさ。」


「彼女ったって横須賀だろ?」


「悪いかよ。

 大体スマ動なんてはまったのお前のせいだから。」


「は?人のせいにすんなよな。」


「のせっちさぁ、千葉とずっと会ってないってホントかよ?」


「ああ、声すら聞けてない。」


「あのさ、あいつが言ってたよ。


 あきらめないで、待ってやってくれって。


 千葉が好きなのはまだお前だからってさ。」


「横須賀は連絡とってんのかなあ。」


「ああ、5月くらいに一回あったらしいよ。」



「そうか、

 じゃあ、会ってもらえないのは俺だけか。


 はっきり言って半分諦めてんだよな。


 ここまで激しく拒絶されてると

 凹むよ、やっぱ。」


「そうだよな。

 千葉の気持ちどうなってんだろうな、


 ってか、女ってイマイチわかんねえよな~」


「リア充なお前が言うとなんかムカつく!」