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体育館に戻る前に、

俺が佐伯Tに言った決意は、

「クラスの代表として伴奏を引き受けました。


 指揮と合わせたりする時間も必要なんです

 いい加減な気持ちでやったら

 一生懸命頑張ってる指揮の人や、
 
 俺を選んでくれた人たちに申し訳ないと思いました。


 あと一週間、僕に時間をください。


 終わったら部活も頑張ります。


 決してさぼりたいわけじゃありません。


 レギュラー取るのを諦めてるわけじゃないです。


 時間をもらえたら

 死ぬ気で頑張ります。


 ぼくに時間をください。


 お願いします。」



佐伯Tは


「そうか、」


とつぶやいた後、

「ならお前の死ぬ気の本気を見せてもらおう。」



と紅白戦に投入された。



でも、負けた。


これでぼくはバスケでは…はぁ

自業自得だが、ショックは隠せない。