「ちょ、黒崎くんと美鈴先輩。より戻ってるよ」

「えー!!マジで!?」



数日後、また新たな言葉が周りを騒がしてた。


寄り…戻ったんじゃなくて、


まだ、始まったばかりなんだけどな。





「ねぇ、颯?」

「何?」


いつもの屋上のベンチで寝転ぶ颯に、


「ねぇ、メガネ掛けてよ」


そう言ったあたしに颯は眉を寄せる。


「お前って、メガネフェチな訳?」

「うーん…颯フェチかも」

「馬鹿じゃねーの、お前」


呆れた様に笑う颯が


スキ。



もう、これで最後の本当の


恋に


したい。