「……っ」


それは……思わず、震え上がるほどの恐怖。


だから、あたしは、怖さのあまり……。


無言で、コクコクと、2回うなずいた。


それは、まさに……。


ごまかそうなんてことを、微塵も考えられないほどの怖さ。


五十嵐くんのあまりの剣幕におののきながら、あたしは唇を噛みしめて、ギュッとかたくめをつむった。


そんなあたしに落とされるのは……。