ヤンキー王子とラブレッスン④【完】

「あ……あ……愛斗くんっ!
ちょっと……。
声が……大きいよ……」


人に聞かれたくないんじゃなかったの?


これじゃあ、人に聞かせてるみたいだよ。


あたしが困って、眉をへの字のさげたとき……。


「愛斗。
……マジ、か?
今の話……」


音楽準備室の奥から、五十嵐くんが不機嫌そうに、のそっと出てきた。