それに、すぐには答えられなくて、あたしはお布団の中……。


五十嵐くんの校章を握りしめた。


「いや……。
あの……。
これは……」


“かずくんのだよ”


そんな言い訳、今さら通用しそうにない。


だから、恐る恐る……あたしは、尋ねた。


「なんで?
なんで、のんちゃん、そんなことを聞くの?」