ヤンキー王子とラブレッスン④【完】

「のんちゃん!!
あたし、のんちゃんのこと、忘れてない!!
ただ、ここがどこか、わからなかっただけ!!」


だから、だから……。


「なにがなんでも、あたしを記憶喪失の設定にするのは、やめて!!」


っと叫びながら、のんちゃんの手を払いのける。


そして、ベッドに手をついて“よいしょ”っと起き上がると……。


「なんだ……。
ここ……。
のんちゃんちのゲストルームじゃん」


謎は、一気に解決した。