「それとも……。
布団の中にもぐっとくか」


真面目な声で言いながら、でも、笑いをこらえられないといった様子の五十嵐くん。


「もぉ……。
五十嵐くん!
あたしは真面目に……」


そんな風に、あたしが少し大きめの声を出したとき……。


――ギィィィ……。


不気味な音をたてて、ゆっくりと部屋のドアが開いた。