ヤンキー王子とラブレッスン④【完】

「……どうしたの?」


キョトンと首を斜めに傾けて。


振り向いた先、あたしが見たものは……。


「……五十嵐……くん……」


壁にもたれかかるようにして、あたし達を見つめる五十嵐くんの姿。


相変わらずカッコよくて、相変わらず堂々としていて。


一瞬で、目も心も奪われたけど……。


あたしは、がんばって瞳をそらした。